【その1 お悩み事例】
①「外構を、専門業者に依頼しようと思ったが、ハウスメーカーさんと契約のある決まった下請け業者でやる決まりになっていた。」
②「家のローンの中に外構の予算もあらかじめ組み込まれていたため、限られた予算のなかでの施工だったため外構の仕上がりが必要最低限になってしまった。そもそも質素な外構の予算だとは知らなかった」
③「家の配置が決定してから、外構の打合せになったが、建物の高低差などが理解できておらず、家を深基礎にしていなかったため外構にデッドスペースができてしまった」
「深基礎と、上下水道の排水管の計画をしていなかったため、配管が車庫にしたかったスペースの道路高より上に配置されていたため、そのスペースが活用できなくなってしまった」
「雨水桝が、アプローチや玄関廻りに設置されていて、外構の邪魔になってしまった」
「玄関のポーチ前に車が停められるイメージでいたが、家と建物の高低差、玄関の階段の向きによって
そこには、階段が数段前にでると言われた」
「そもそも高低差というものにピンと来ていなかったため、道路から階段1~2段でのイメージかと思っていたら、6段は必要だと言われた」
④スロープが欲しかったが、高低差がこんなにつくとは思っていなかった
⑤道路に面した、リビングの掃き出し窓の目隠しスペースを確保しようと思ったら、駐車スペースが狭くなってしまった
このような、お悩みを新築外構のお客様からよく伺います。
上記のような結果になる前に、家を契約する前から事前に外構の話も並行してやっていくことをお勧めします。
●①について●専門業者に依頼できるか契約前に相談しておく
●②について●ローン組の前に、外構の希望イメージを伝え=概算見積を算出してもらう
(家の追加予算などで、最後に施工される外構の予算が残り少なくなる場合、理想としていた必要最低限の外構にも予算が足りなくなる場合もあるようです)
あらかじめ、デッキや目隠しフェンス・カーポート・テラスが欲しい場合や、お洒落な自然石などを使用したアプローチや外構商材をつかいデザインが欲しい場合は、その材料費により外構費用が大幅に変動します。建物の設計士さんにそういった要望とどのくらいの予算になり、その予算が確保できるのか、専門業者に相談しておき、予算内で考えていくのであれば、優先順位をつけ取捨選択していく必要があるかと思います。
●③について●建築設計の段階で、道路との高低差や、段差について確認して【あらかじめ深基礎にしてもらう】などの相談をしておく
(※例※階段の外構最低ラインの 踏み幅 30センチ 蹴上15センチ の基本最低ラインの階段取りで、建物基礎の設計GLから、道路までに60㎝の高低差だった場合 おおよそ建物であらかじめ1~3段+外構で必要な階段 60÷15=4段 4段×30センチ=1m20センチの外構での階段スペース 家の階段までは合計5~8段の階段が必要)
玄関の間取りや方向などでもアプローチの配置や、道路までの高低差解消に大きく影響します
③④についての高低差とは?
まず平面図上で、必要なカースペースに必要な寸法を把握します。
下記の車庫スペースは、高低差が無かった場合の必要カースペース寸法です。
間取りや高低差によって方法は様々に異なりますので、下記はあくまで一例となります。
下記よりは、高低差の説明です。
下記は、家を深基礎にしてもらった場合の一例
下記は、外構で土留めを追加した場合
上記の深基礎と比較して頂くとわかるのですが、ブロックやCPなどで土留めをする場合地中に埋まる
基礎の構造上、家と土留めの間にスペースが必要となります。
土地が広い場合は、そのスペースを広めにとりガーデン、道路側はカースペースという活用が十分にできますが、使用面積が限られる場合、深基礎よりもカースペースが狭くなるということになります。
その他、低予算にする場合、芝で土留めをする場合
コストは良いのですが、芝の手入れやメンテナンスが必要なこと
また、芝の土が流れないための傾斜などにより、カースペースに余裕がある場合に
使用できるパターンとなります。